空色チョコレート

その日の夜。


バイトを終え、私は従業員室に行く前に、キッチンを覗いた。


すると...


「桜...?」


閉店後の片付けをしている従業員の人達がいるキッチンの隅で、桜が何やら、チョコレートを台の上で練っていた。


そっと近づく。


「...桜」


「小春」


「何してるの?」


「テンパリング。チョコレートの温度調節」


桜はそう言うと、再び作業に集中した。


だけど、その顔は、何だか楽しそうだった。