結局、律唏の言ってた通り試合に行くんじゃなく病院行きになった俺。
けっこう状態は良くないらしく絶対安静になってしまった。
「あー…これじゃあ練習も出れねーじゃんか」
陽葵になんて説明しよう。
監督と梨結ちゃんにもなんて言おう。
梨結ちゃんにはめっちゃ怒られそう…。
はぁ~…こんなにため息ばっかなんて久しぶりだ。
なにより好きなことができなくなるのは辛い。
夕暮れの道を一人で歩いてると、携帯が鳴った。
ディスプレイには梨結ちゃんの文字。
もうここは電話に出て正直に全部話すしかないよな。
「もしもし…」
トータル約一時間。
梨結ちゃんに俺の怪我を話して、さらに試合結果を聞いたところ…
毎年優勝してる強豪校に惜しくも敗退。
悔しいし、怪我とかなにやってんだろ俺。