試合が始まり、梨結ちゃんの言ってた通り後半は俺と律唏が出された。
膝の痛さは増すも圧勝。
陽葵ちゃんと見てくれたかな?
「あー!ヤバい!全部を出しきった俺」
「明日も試合あんだぞ律唏」
「…それより蓮斗の方が足重症じゃね?」
「全然大丈夫だから。余裕~」
「俺にはそう見えないけど…」
いっつもバカなのに、なんでかこうゆう時だけ鋭い。
でも、明日もガッツリ試合できる自信はない。
試合が終わってから陽葵と合流して二人で帰ることにした。
きっと陽葵なら気づいてるだろうな…。
「蓮斗…?」
「おっ、陽葵。帰るか」
「うん」
会場から駅までの間、あまり口数がない陽葵と俺。

