中学以来のデカイ会場にはさすがに腰が引ける。
普通のヤツらよりも試合回数は多いかもだけどやっぱ緊張すんのに変わりはない。
「蓮斗!」
「あ…陽葵!」
俺らの控え室の前にいたマネージャー三人トリオ。
陽葵は俺を見つけるなり走って寄ってくる。
犬みたいでちょーかわいい…。
「試合頑張って!蓮斗なら多分勝つよ」
「多分ってなんだよ~。つーか陽葵達って俺らんトコにいれんの?」
「ううん。先輩がいるからいれない。だから一般の席から応援する」
「すげー遠いじゃんか」
うわー…なんか俄然やる気落ちた…。
なんだよ先輩先輩って。
陽葵とか梨結ちゃん入れてくれた方がよっぽどいいし。
そして控え室に入ろうと足を踏み入れるとまた右膝に違和感。

