部屋のシーンとした空気が耳に痛いくらいだ。

ずっと黙ったままの陽葵に俺は軽くキスをする。

頬に手をあてて、優しく。


そいえば陽葵とキスするの初めてかもな。


「んっ……いや…っ」

「大丈夫…痛いことしないから…」

「やっ、ヤダ…」

「わりぃ…ちょっとだけ…」


床に陽葵を押し倒して、さっきよりも深いキスをする。

ガッチリ手首を押さえてキスを何回も落としていく。


「陽葵…すげぇかわいい…」

「かわいいなら…っ…やめてっ…」


かわいいからやめたくない。


頬を真っ赤にして息を肩で大きく吸う。

不慣れな感じとか、かわいすぎ…。


陽葵のブラウスのボタンを一つずつ外していくと、だんだん目が潤んでく。