大好きな子の部屋、ベッド、親がいない…。
最高の条件が揃ってんじゃん!
つーか俺…アレ持ってたっけ?
今からコンビニ行くっていっても外は雨だし。
鞄を開けてゴソゴソ漁ると手にそれらしき感触が。
最後の一個だけどオッケー。
どうしよ…。
陽葵見てたらほんとにヤバい。
陽葵の全部が欲しい。
「ねぇ、陽葵」
「ん?」
「ベッドに寝っころがって?」
「…なんで?なんか考えてるでしょ…」
「まぁ~うん。そろそろダメ?」
ためらいの表情と照れた表情が入り交じって、顔を伏せてしまう。
その仕草一つ一つがかわいくて仕方ないんだって。

