家に着くと、陽葵は鍵を開けて先に入っていった。
二人とも雨のせいでビショビショ。
「ちょっと待ってて。今、タオル持ってくるね!」
「ほんとにごめーん!」
すぐに陽葵はタオルを俺にくれた。
それにしても靴の数が少ない…。
家に通してもらいつつ陽葵に聞いてみる。
「親は?」
「仕事だから9時にならないと二人とも帰って来ないの」
「そっか…」
「うん。…散らかってるけど、どーぞ」
「お邪魔します」
って陽葵の部屋じゃん!
もっと大人っぽい部屋かと思ってたけど、イメージと違ってピンクを基調とした部屋。
ますます、かわいいんだけど。
俺は陽葵の横に座って髪を拭いてると、チラッと横目にベッドが入る。
ぬいぐるみがいくつかあるベッド。

