あたしは手首にプシュッと香水をかけると、スッキリするローズの香りが広がる。


「ん~…いい匂い…」


部活で忙しいのに、わざわざあたしのために買いに行ってくれたんだね。


蓮斗はすごいよ…


ほんとに恋の幸せを教えてくれようとしてる。


物をもらっても確かに幸せ。

でも、それより気持ちが嬉しい。


あたしは香水を箱にしまおうと下を向くと、また白い紙があった。


そこには、汚い蓮斗の字で…


「Happy Barsday」


「スペル違うよ…」


これが恋の幸せな感じなのかな?

蓮斗への好きって気持ちが溢れてく。


ありがとう、蓮斗。