ケーキも食べ終わり、あたし達は片付けを済ませ帰る準備をしていた。
「とは言ってもさ~…蓮からプレゼントとか無いわけ?」
「うん…。蓮斗からはもらってないね」
「蓮ったら女の子の記念日は大切にしないとダメなのに!」
「部活忙しいから、しょうがないよ」
梨結ちゃんは、不満な表情を浮かべて恵梨菜は宥めてる。
その時、偶然携帯を見たらメールが一件。
三人で歩きながらメールを見ると蓮斗からだった。
「俺の靴箱開けてみて?」
たった一行で寂しい文だったけど何かある気がする…。
「恵梨菜、梨結ちゃん!ごめん…先、帰ってて?」
「ふふっ、了解」
二人とも何かを悟ったような顔をして、先に帰って行った。
あたしは蓮斗の靴箱を探す。
風間蓮斗…風間蓮斗……あった!
ゆっくり靴箱を開けてみると、一枚の白いメモに「部室へゴー!」と書かれてた。
部室の鍵取って来なきゃじゃん…。

