気にしてないような顔してるけど、ほんとは気にしてるはず。
「一緒にいてあげらんなくて…ごめん」
「気にしなくていいよ!そんなの…。それより練習に集中して?」
「俺にとっては重要な日だし…陽葵の誕生日」
「ありがとう」
ふわっと優しく笑って陽葵は部室から出て行く。
彼氏として祝ってあげたかったな…
陽葵にとっては俺が初めての彼氏なのに、部活ばっか優先して思い出とか作ってあげられてない。
でもどうしよっか。
陽葵のプレゼントは買った。
だけど当日、俺はいない。
恵梨菜ちゃんか梨結ちゃんに渡してもらう?
普通に渡すのはつまんねーな…。
…あ、いいこと思い付いた。
期待してろよ、陽葵。

