くっそー…

油断してたぞ俺。


今度、プレゼント選びしようかな。


陽葵にバレないようにしなきゃないから、こっそりと。


陽葵の誕生日プレゼントは何がいいかなぁ~と思いながら過ごして、数日過ぎたある日。


部活が休みなのに監督に呼ばれたから、陽葵には先に帰っててもらった。


「なんだろーな。いきなり呼び出しって。梨結ちゃんいないからどーでもいい」

「それ先輩の前で言ったら怒られるだろうなぁ~」

「言うなよ、絶対に言うなよ!」


制服のまま体育館に集合したバスケ部。

とは言っても、試合に出れる一部の人間だけ。


「実は試合が入って、遠征に行くことになった。日付は~……」


日付を聞いた瞬間、びっくりした。


遠征は陽葵の誕生日だったから。