好きな子にはカッコいいって思ってほしいんだよ、やっぱり。
「さすがバスケ部って感じ!すっごい上手だったよ!」
「そ、そっかぁ~」
カッコいいって言ってもらえなかった。
なんか悔しいんですけど!
恵梨菜ちゃんは、俺らに気使って先に帰ってしまったらしい。
優しい子には優しい友達がいるんだな。
二人で校門を出て、街灯に照らされる道を歩く。
「あ、あのさ…今日の、バスケしてる蓮斗カッコよかったよ」
「マジで!その言葉待ってました~」
下向いて照れちゃってる。
恋愛とか慣れてない女の子ってかわいい。
いっつも厚化粧のケバケバした女としか付き合ったことなかったから…。

