点差を取ればまた取られの繰り返し…。
俺ならこうしないって動きもあるし。
後輩がなんか言える立場じゃないんだけどさ。
「もうちょい点差に開きあれば安心すんのにな~」
「それはみんな同じだ」
律唏は口を尖らせて試合を見てる。
前半が終わったあとの休憩でキツそうな顔した先輩達がベンチに座る。
ありゃ疲れるわ…
失礼な話しムダな動き多いもん。
ここが強豪らしいけど、上には上がいる。
「おい、律唏、蓮斗!」
「え、はい…」
律唏と俺が監督に呼ばれる。
監督機嫌悪そー…。
「二人とも…後半の試合でちゃえよ」

