蓮斗が帰宅するのは、ほとんど嶺斗と磨莉が眠る時間。
だから、なかなか起きてる子供達には会えない。
「おかえりなさい!」
「ただいま、陽葵」
今だに習慣にしてるのが、おかえりなさいのキス。
いつまでも仲良しなんだからっ!
「あのね~最近の嶺くんがすっごくお兄ちゃんなの!」
「嶺斗が?磨莉の面倒見てたりすんの?」
「そうそう!優しいお兄ちゃんって感じ♪」
「休みの日にでも褒めてやんなきゃな」
スーツのネクタイを緩める蓮斗の仕草にドキッとする。
今だにドキドキさせられてるんだから……。
「あー……陽葵、顔赤い。照れてんだっ!」
「はい!?て、照れてません」
「キスする?それとも~…もっと家族増やす?」
「ちょっ、ちょっと…ダメ!」
「ママ~………」
蓮斗があたしを壁に追い詰めた時、運よく嶺斗が起きてきた!
目を擦りながら、こっちに来る。
かわいい!

