寝てる顔も笑ってる顔も、全部かわいい。
陽葵と同じくらいにかわいい!
「よしっ!じゃあ晩ごはんの支度しよっかな。嶺斗の面倒見ててもらっていい?」
「任せなさい!」
「頼もしいお父さんだねっ」
「陽葵の旦那で、嶺斗の父親だから当たり前!」
笑いながらキッチンで料理をこなす陽葵をジーッと眺めると、嶺斗が俺のTシャツを引っ張る。
「構ってほしいんだなぁ~…おいで!嶺斗!」
「うーっ!」
「いって!陽葵ー!嶺斗が俺を叩くっ!」
「遊んでほしいだけじゃないかな?」
「お前、俺が陽葵のこと見てたから嫉妬したな~?俺に似て生意気?」
「ばぁーう」
嶺斗を膝に入れてあやすと大人しくなってくれる。
陽葵のこと好きなライバルが、こんなに身近にいるとは……!
息子に取られてたまるかっ!

