元の高校の友達、家族とか呼んで結婚式を挙げた。
陽葵が幸せそうにずっと笑顔だったから充分。
ブーケトスで梨結ちゃんが必死になって掴んだのは、みんなで笑えた。
なんか高校時代に戻ったみてーだな……。
「ふぅ~……疲れたけど楽しかったっ♪」
「陽葵ちゃんがご機嫌で何よりだ」
「クタクタだから今日は早くホテル戻って、ゆっくり休も?」
「そうだな。お疲れ様」
「蓮斗こそ!お疲れ様でした」
ホテルへ向かうタクシーの中、陽葵の髪に指を通す。
黒髪だったのが今はキレイな茶髪。
「黒髪が懐かしく感じる」
「高校から大学までずっと黒髪だったからね」
「でも茶髪の方が大人っぽくて好きだな、俺」
「ふふっ。嬉しい」
お互いに手を重ねて、陽葵の左手薬指に光る指輪を撫でる。
キラリと光る指輪を見てると、ほんとに結婚したんだって実感が沸く。