陽葵の肩に手を回して引き寄せて、ぎゅっと抱きしめる。


あったかい…。


「なんか話してよ…寂しくなってくるじゃん…」

「泣くなよ、泣き虫。俺は笑ってる陽葵の方が好きだし」

「泣かないよ…。もう泣かない!」

「そうそう。そうやって笑っとけ」


頭を撫でて、唇に触れるだけのキス。


陽葵の唇が少し震えた気がした。


「どしたの?」

「ううん…しばらくキスできないんだなぁ~って思ったら足りないの」

「いきなり、かわいいこと言うな。もっとするぞ」

「蓮斗のキスならしてほしい……んっ」


苦しくなるくらい唇塞いで、陽葵との幸せに浸る。


唇を離したあとのトロンとした目付きが、かわいくてもう一回キスをした。


離れて寂しいのは、みんな一緒だから…。