教室に戻ると担任からの一言があって、気持ち悪いくらい静かな教室だった。
あとは、女子の泣いて鼻を啜る音くらい。
担任の話しが終わると、真っ先にあたしは蓮斗のとこに行った。
「陽葵~泣きすぎ!目腫れるぞ?コンタクト痛くないの?」
「うっ、ふぇっ…痛いよぉ~」
「ほら!目擦るなって。痛くなるから。な?」
「うっ、うん。んっ…」
蓮斗に頭を撫でられて宥められる。
そして、このあとはみんなそれぞれカップルで遊ぶ予定。
なかなか会えなくなっちゃうし…。
「早く笑顔になって?遊びに行けないぞ」
「もうっ、うっ、泣かない…っ…」
「えらいえらい」
そこからみんなで写真を撮ったりして、あたしの卒業式は終わった。
あっという間な三年間はあたしの大事な大事な宝物。

