チラチラと真っ白の雪が降り始める。


寒っ!

隣にいる陽葵をパッと見ると手袋だけで、マフラーを巻いてない。


かなり寒そう………。


「陽葵、こっち向いて?」

「ん…?」


俺は自分が巻いてた黒のマフラーを陽葵の首に軽く巻く。


俺が巻くと口がすっぽり隠れてしまった。


「風邪引いたら困るだろ?」

「これじゃあ蓮斗が風邪引いちゃう…」

「俺は大丈夫。風邪っぴきの陽葵とチューして風邪引かなかったから」

「そっ、そいえばそーだね」


陽葵は俺の制服の裾を掴みながら、照れた感じで言った。


「ありがとう蓮斗。一緒に頑張ろうね」


そうだよな…頑張んなきゃ俺。


おっしゃ!

俺頑張ろ!