トボトボと街灯に照らされる夜道を歩く。
特に会話もないし、何話していいかわかんない。
「ねぇ蓮斗。こんな時間までどっかで勉強してたの?」
「あっ、いや律唏と息抜きしてたんだ」
「息抜きも必要だからね~。蓮斗こそ無理しないで」
「してねーよ。大丈夫」
息抜きどころか、俺らはただの遊び。
ほんとに陽葵に申し訳ない………。
「あたし早く受験終わらせたいなぁ~」
「勉強ばっかでつまんねーもんな」
「それもあるんだけど……蓮斗と一緒にいれないのが辛い」
「じゃあ、明日一緒にいる?」
「それじゃあ約束がダメになっちゃうよ」
距離置こうとか、合格して笑顔で会うとか……
陽葵はかなり約束を大切にしてくれてんだな。
やっぱ陽葵のこと大好きだわ。