「いぇーい♪受験なんてぶっ飛べー!!」
「律唏大丈夫かよ~」
ってわけで来たカラオケ。
推薦で決まったバスケ部と受験シーズン真っ只中の俺と律唏。
律唏はちょーノリノリで一人で歌ってる。
「ちょい蓮斗!お前も歌うぞ!」
「律唏一人で歌ってろよ~」
「なんで一人にすんだよ!」
「俺、律唏の歌声好きなんだわ。梨結ちゃんも褒めてた」
「…はーい!じゃあ俺、もう一曲入れる!」
はい、単純。
律唏はたまに単純すぎて困るくらいだ。
マジで勉強しないと、俺からの約束が守れなくなるから………
そろそろ律唏と勉強しよう。
「あー!!梨結ちゃんが不足してるっ!俺に構ってくれない!蓮斗もそーだろ!?」
「陽葵不足だよ」
「いいなぁ~!推薦組!!」
「よくねーぞ。彼女いないから!」
いやいや、彼女いなくても受験終わってんならいいだろ。
1年の内からちゃんと勉強しとけばよかったなぁ。
そしたら、陽葵にもカッコいいとこ見せられたのに。

