時間も時間だから、帰る準備をして外に出ると雪がちらついていた。
男二人で見る初雪もビミョーなんだけど。
「ったく雪かよ~。寒いし帰る気になんねー。蓮斗、このあと暇?」
「どうせ家帰っても暇。で、どこ行くの?」
「カラオケ行かね!?他にも呼んでさっ!」
「俺らくらいだって!暇してんの」
でも、律唏は手当たり次第って感じで電話をかけて数人集まった元バスケ部員。
そのメンバーでカラオケして、最後に飯食って別れる………
それが日常化してきた。
そろそろ勉強しないとヤバイかな…。
「蓮斗~明日はどこ行く?」
「明日こそ受験勉強すっかなぁ」
「またまたぁ!しないくせに!」
「けど、さ……」
ここで俺がちゃんとしないと、陽葵のこと裏切ってる気持ちになるから………
二人で指切りしたのに全然約束守れなくなるのはヤダ。
陽葵との約束はちゃんと守んなきゃない。

