【蓮斗side】
突然、陽葵に言われた距離置こうとゆう我慢宣言。
すっごい嫌だけど、お互いのために頑張る。
陽葵が合格して笑えますように……。
「へぇ~お前らすごいな。俺なら梨結ちゃんと距離置くなんて無理だなぁ~!」
「俺だって反対だよ。でも、あんな風に言われたら断れるわけねーし」
放課後、陽葵がいないせいで暇になった俺は律唏と一緒にいる。
ってか、ここ最近はずっと律唏と一緒にいることが多い。
陽葵と梨結ちゃんは個人勉強。
颯太は一足早く受験が終わったから、恵梨菜ちゃんの家庭教師。
「でも、みんなすげーよな。恵梨菜ちゃんと陽葵ちゃんって塾通ってんだろ?」
「あーそうだな。梨結ちゃんだって勉強してる」
「暇なの俺らくらいじゃんかよ」
「まず、勉強でどこがわからないのか、わからない」
「それマジで共感!」
なかなか、この時期にファーストフード店で盛り上がってる高校3年生はいないだろ。
しかも受験はこれからだし……。

