ベンチに座りながら、上を見上げるといくつか星が輝いてる。
でも今は……明るくはなれない。
「まっ!あたしは陽葵が決めたことなら否定しないわ」
「えっ?」
「あたし達、中学から一緒だしね~♪6年も一緒にいるんだから!」
「早いね~なんか」
「陽葵の考えは合ってると思うよ」
「…ありがとう」
中学の時から、なにかある度に背中を押してくれたのは恵梨菜だった。
あたしが困ってたら進め!って背中を押してくれる。
「その代わり!蓮斗くんとバッサリ別れちゃダメよっ!」
「わ、別れないよ~」
「あんなイケメン殿方逃したら勿体ない!…陽葵のこと理解してくれてるからね」
「ふふっ……恵梨菜だって颯太くんと別れちゃダメだよ?」
「別れるわけないわっ!」
颯太くんはもう推薦で大学は決まってる。
だから、颯太くんは恵梨菜のこと応援してあげてるし…
あたしは蓮斗とちゃんと話そう。

