陽葵が、かわいくなって頭を撫でてみた。
顔を赤くして俯くのが、たまらなくかわいい。
「あー!かわいすぎヤバイ!キスしたい」
「風邪引いてる時にキスは……移しちゃうよ…」
「じゃあ、俺に移して早くよくなって?陽葵が苦しいのは俺も苦しい」
「蓮斗…気持ちは嬉しいけどっ……」
「黙って」
口を塞ぐようにキス。
俺の手首をぎゅっと掴みながら、切なそうに息する姿がたまんない。
「マジでかわいいな。風邪引いててもかわいい」
「そんなことないよっ!これで蓮斗に風邪移しちゃったら……蓮斗がいないと学校つまんない!」
「俺も同じ。陽葵がいない学校はつまんない。だから早く治せ」
「あたし愛されてる?」
「それはっ…まぁ、そーなんじゃないの」
照れくさくて今は正直になんて言えないけど…
とっくに大好きなんて越えてる。
愛してる。