梨結ちゃんは、すぐに蓮斗とあたしから離れて帰ってしまった。
「送ってくよ。家どこ?」
「いっ、いや悪いよ!そんな…疲れてるのに!」
「俺に彼氏としてかっこつけさせて?」
「じゃあ…お願いします…」
男の子に家まで送ってもらうなんて初めて。
正直なに話していいか分かんないし緊張してる…。
道は薄暗く街灯があたし達を照らす。
やっぱさりげなく車道側歩いてくれてる蓮斗って優しいかも。
「今日…学校でなんかしてたの?俺らと帰り同じ時間ってことは部活?」
「うん。友達に誘われて料理部入ったの」
「料理部ね~…なに作った?」
「クッキー。よかったら食べる?」
「マジで!サンキュー」
あたしが作ったクッキーを彼氏が食べてる…
なんかドキドキしてきたよっ!

