コンビニの袋から出したのは、プリン。
けっこう大きいサイズで陽葵が大好きだ、って言ってたはず。
「はい!そんな陽葵ちゃんにご褒美」
「あっ!プリンだぁ~!しかも、あたしの好きなプリン」
「確かこれ好きだったな、って思い出して」
「覚えててくれたんだ…なんか嬉しい♪」
プリンを見て上機嫌な陽葵ちゃん。
よしバッチリ!
「あーんしてあげよっか?」
半分冗談で断られる前提で言ってみたんだけど…
「あーんしてほしい」
「マジかっ!」
「ダメ?」
「いやっ、全然いいよっ!はい、あーん」
「あーん……美味しい~」
あーんに乗った陽葵は、俺のあげたプリンをぱくり。
ニコニコ笑顔でプリン食べてるの見てたら餌付けしてる気分だ。

