陽葵の部屋に入り、陽葵のベッドの縁に腰掛ける。
「寝てなくていいの?」
「うん!大丈夫…ゲホッ」
「寝ようか、ってか寝ろ」
「はーい」
おでこに手を置くと前みたいに熱くはない。
熱下がってんだなってちょっと安心する。
「これ……休んでた分の授業進んでるからノート。体調良い時に写しな」
「わぁ~ありがとう!蓮斗がオキベンしてないなんて珍しいっ」
「受験生だから家持って帰ってんの!」
「そっかぁ~。やっぱ受験って大変だもんね」
「陽葵とか無理しすぎだろ…」
机を見ると、何冊も参考書が積み重なっている。
それと、書きかけのノート。
ついさっきまで勉強してた感じ。
これなら俺のノート必要なかったかな?

