すると蓮斗はあたしの肩をぎゅっと掴みながら言った。
「俺が陽葵の看病する」
「え?でっ、でも!授業どーすんの!?」
「俺と陽葵は今日は早退だから。大丈夫」
「大丈夫じゃないよ……」
「辛い時くらい側にいさせて」
あたしの頭を優しく撫でてくれる手。
そんな優しい蓮斗にあたしは結局甘えちゃうんだよ。
「ありがと…」
「いいから。陽葵は部屋で寝るっ!」
「うん。そーする」
「風邪薬とかある?」
「あるよ」
あたしが布団に入ると隣でずっと手を握ってくれる。
眠たくなるあたしの頭を撫でて、布団をかけてくれて………
あたしは眠りについた。

