困りかけてるあたしとは別に、帰る準備を始める蓮斗。


こんなに頼ったら悪い気が……。


「少しくらい蓮に甘えてもいんじゃないの?」

「梨結ちゃん…。だけどっ…」

「甘えることも必要よ!さっ、早く治して学校来てよねっ!」

「う、うん!」


蓮斗はクラスの女の子達に見送られながら、教室から出てきてビミョーな気分…


やっぱモテるなぁ~。


「陽葵!帰るかっ」

「うん…ほんとに……ごめんね」

「謝んな。謝るくらいなら感謝の言葉ほしい」

「ありがとう蓮斗」

「どーいたしまして!帰って親いんの?」

「うん。多分ね」


確か、お母さんの仕事は休みだった気がするし。


お母さんがいれば大丈夫だよね。


蓮斗はあたしのこと送ったら、早く学校戻んないと。