文句を言いつつ着いたデカイ一軒家の颯太んち。
テンション高いのは律唏だけで、俺と颯太は至って冷静。
疲れてるところで、こんなにテンションマックスになれる律唏には逆に尊敬する……。
「はぁ~…せめてえりちゃんがいればなぁ…」
「俺も思ってる。せめて陽葵がいれば…」
「俺だって梨結ちゃんにいてほしい!…じゃっ、颯太んち入ろー!」
ってことで始まったお泊まり会。
律唏のマシンガントークでどうにか場が持ってる。
「なぁー!蓮斗、颯太!彼女のかわいいとこ自慢大会しよーぜっ!」
「律唏一人で喋ってろよー…」
「よし。じゃあ俺のった。えりちゃんのかわいいとこ自慢する」
「そうこなくっちゃっ!俺、颯太、蓮斗の準備で!」
結局、俺は入ってるんだな……。
律唏は颯太の部屋にあるクッションを抱きしめながら、床にゴロンと寝っころがる。
「梨結ちゃんのかわいいとこかぁ~…たっくさんある!」
「普通に見て梨結ちゃんはかわいいな」
「あー!蓮斗浮気発言!俺はえりちゃん一筋」
俺にとって一番かわいいのは陽葵だけどさ。

