最後の大きい花火が上がって、文化祭の花火が終了した。


グラウンドにいるヤツらがいっせいに動き出す。


「俺らも帰るか。陽葵」

「うん。帰ろー」


二人で教室を出た時、真っ暗な廊下で俺の携帯がチカチカ光った。


律唏じゃん。


メールを見ると、コンビニの袋にたくさんの花火が入ってる写真が添付されてる。


『花火しよーぜ!』


簡単な文章には、もちろんイエスで答えた。


「陽葵、花火しよっか!」

「花火!したい、したい!」

「律唏達が買って来たみたいだから。今年で2回目だな!」

「でも、あたしにしたら3回目かなぁ~…。文化祭も入れて!…全部、蓮斗と一緒にいるね」

「あ、確かに。必ず陽葵と一緒だ」


いればいるほど二人でどれだけの時間過ごしたかわかる。


これからも、ずっと陽葵と思い出作りたいし…