夕日が射す帰り道で、蓮斗が寂しそうな顔であたしに言ってくる。


「陽葵さ……ホストに賛成派?」

「うん。別に賛成派だけど…」

「みんなの俺になるんだよっ!?」

「知ってるよ~」


あたしは蓮斗の顔を覗き込む形で笑って見せた。


「所詮1日だし、蓮斗はあたしのだもん!」

「かわいいこと言うじゃん!」

「ほんとのこと言っただけだよ」

「ヤバい。今、すげー陽葵にチューしたい」

「それはダメー!」


蓮斗とふざけて走り回る様にして帰る。


周りから見たらバカップル。


でも、意外とバカップルも楽しいよ?