【陽葵side】
まだまだ蒸し暑さが残る中、だるい、眠たい、帰りたいの三拍子が揃う学校へ向かう。
蓮斗との思い出が詰まった夏休みも終わり、普通に学校生活が始まってしまった。
部活もそれほど忙しくないから、掛け持ちも順調。
そして、蓮斗の誕生日には奮発してキーケースをあげたんだけど……
予想以上に高くてびっくり!!
おかげで蓮斗は鍵を無くさなくなったけどね。
「んでー…どうするのよ。この文化祭の内容わ!」
「クラスの女の子達がどうしてもって。うちのクラスイケメン多いらしいし……」
「どうして反対しないのよっ!陽葵!」
「えっと~…そのっ…梨結ちゃんがいないと女子軍に圧倒されちゃって…」
「やっぱりね~…」
昨日、風邪で学校を欠席しちゃってた梨結ちゃんに文化祭の出し物について説明中。
何をやるかってことなんだけど………