その温もりにホッとして、蓮斗にそのまま体を預けた。


蓮斗の匂いがする~…。


モデルやめちゃうのは、少し勿体ない気がもするけどちょっぴり嬉しかったり……


「それにしても、びっくりしたぁー!陽葵ってキレたら恐いなっ」

「あっ!あ、あれはね~……。蓮斗、今すぐ忘れて!」

「いやいや、もう脳裏に焼き付いてるから!」

「忘れなさいっ!」

「無理~!」


蓮斗の肩を軽く叩いてみるも、全く効果ナシって感じ。


むしろ、あたしの反応見て喜んでるっぽいし!


でもこの何気ない蓮斗との日常が大好き。



それから数日して、お父さんとお母さんが帰宅することが決まった。


両親が帰って来るのはすごく嬉しいんだけど、出張が長引いてほしい気持ちがあるの。


だって、蓮斗と一緒にいられる時間が減っちゃうんだもん………。


蓮斗のことが、もっともっと大好きになった。