薄いピンクの花柄の浴衣姿の陽葵。
髪もまとめて浴衣仕様って感じ。
「ど、どうかな…?」
自信なさげに顔を赤くして俯く。
「ヤバい…すっげーかわいい」
「よかったぁ~!ありがとございます!」
「いえいえ♪将来の蓮斗のお嫁さんですもの!かわいくしてあげないとっ」
「母さんやるーっ!」
ここまで、母親に感謝したのは何年ぶりだろう。
着なくなった着物で着付けしてくれたみたいだ。
「行こっか、陽葵」
「うん…行こう」
ふわっと笑う陽葵は、かわいすぎて…
なんか、もう天使!
陽葵と手を繋いで歩く見飽きた近所は、なんだかいつもより楽しい。
近づくにつれて、太鼓の音と屋台の匂いがする。

