部屋では陽葵がボケーッとした顔でテレビに夢中。
アホ面もかわいいな。
「陽葵ちゃん。俺、かなーり陽葵不足」
「……あたしも蓮斗不足」
「修学旅行の間だけでも我慢できないんだけど」
「へっ!?いっ、今からってこと…?」
動揺する陽葵は無視で、抱っこしてベッドに運んだ。
身長高いくせして軽い陽葵。
ちゃんと食ってんのかな?
「陽葵大好き~」
「やっ、ヤダ!ちょっと…恥ずかしい…からっ」
「あったかぁい…」
「うっ…」
陽葵を後ろから抱きしめると、甘いシャンプーの香りがした。
この陽葵の匂い…好きかも。