陽葵にはテレビを見ておくように言って、俺はメールを律唏と颯太に一斉送信。
『避妊道具持ってる人挙手』
絶対に陽葵に見せられない内容のメールを打って数分待つと、トップバッターは颯太。
『あげたいのは山々なんだけど、ゴメンね。今、最中』
生々しいな、おいっ!
メールを読んでるとちょうど律唏から受信。
『俺の部屋に来なさい!!』
さすが師匠。
「陽葵~ちょっと律唏んとこ行って来るから待ってろよ」
「うーん!行ってらっしゃい」
律唏の部屋は端の方で行くまで大変。
でも、俺と陽葵のためなら頑張るさ。
律唏の部屋に入ると二つもくれた。
「サンキューな、律唏」
「困った時はお互い様だからなっ」
「ありがとう、師匠」
長い廊下を走って部屋へ戻る。

