テストとかほんとに無理!!
もう俺、補習決定じゃん!
「勉強しなきゃだね、蓮斗…」
「陽葵。頼むから勉強教えて。ジュースでもプリンでもなんでも奢るっ!!」
「えっ!ほんとに!じゃあ~プリン!」
「帰りに自販機でな」
勉強得意な彼女がいてよかったぁ~。
そして放課後、陽葵には約束通りプリンを奢りご満悦。
「今日、俺んち来る?海斗もいないし」
「蓮斗んち行きたい」
手を繋いで仲良く俺んちへゴー。
同じ学校のヤツらに見られてるけど気にしない。
陽葵が幸せならそれでいい。
約1時間かけて着いた俺んち。
共働きの両親はいないし、海斗もいないとかラッキー♪
「おじゃましまーす!」
「誰もいねーよ」
俺が笑いながら言ったのが間違い。
ドタドタと階段から誰かの足音が聞こえた。

