その声も仕草も全部、全部、全部…


大好き。


「陽葵…ちょっと痛いかもっ…」

「ヤ、ヤダ…」

「俺にしがみついて、力抜いて?」

「…いっ…痛い…かも…っ」


しがみつく陽葵がかわいくて、大切にしたいけどやめられなくて……


理性が限界って感じ。


「陽葵…ほんとごめん…好きなのにバカみたいだ、俺」

「そんなことないよ…」

「俺が嫌だったら別れていいから…」

「嫌なわけないよ。好きだから辛かったんだもん」


悲しげに笑う陽葵を布団の中で強く抱きしめた。


「大好き…陽葵」

「好きだよ…あたしも」


もう陽葵のこと手放したくない。


たった1日も耐えられなかったから、これから陽葵と離れるなんて絶対に無理。


ずっと一緒にいたい。


本気でそう思った。