でも結局は、イマイチ仲直りできてないまんまなんだけど……
「俺さ…陽葵のこと好き。本気で」
「嬉しい…」
ミルクティーを飲みながら、一言しか言ってくれない陽葵。
そりゃあ、そうだよな。
「…陽葵行こっか」
「どこに?」
「早く」
好きって気持ちがちゃんと陽葵に届かないなら「好きって証明」するのみ。
付き合ってもう半年は完全に過ぎてる。
だから別の方法で証明すっから。
「蓮斗…どこ行くの?」
「着いて来ればわかる」
今、俺たちが来てるのはネオンで輝くホテル街。
はい、後先考えずに来てしまいました。
一番大きい建物のホテルに陽葵の手を握り入ってく。
やっと意味がわかったのか、陽葵は俯いたままで何も話さない。
頬を薄くピンクにしてる陽葵はなんとも言えないくらいかわいい。

