大きく深呼吸した律唏は梨結ちゃんに向けて一言。


「本気で好き」

「えっ…?」

「本気で梨結ちゃんが好き。俺だけの梨結ちゃんになって、ずっと笑顔見せて?」

「えっ、えっと……その…あたしも、律のこと嫌いじゃないよっ」


顔を真っ赤にして言った梨結ちゃんの照れ隠し。

陽葵まで顔を赤くして見てる。


「ま、マジでか…。やったーーー!今日から俺だけの梨結ちゃんだっ!」

「束縛とか嫌よ!」

「ねぇ…ちゅーとぎゅってされるの、どっちがいい!?」

「ちょっと聞いてんの!」


体育祭の告白の噂は、ほんとだったみたいだ。


律唏と梨結ちゃんを見てた俺はたまらなくなって陽葵に、つい言った。


「陽葵は俺だけのだからな?」

「うっ、うん!」


照れながら言う陽葵が、かわいすぎる。


やっぱ俺、律唏の気持ちわかるわ。