ガラスの靴をはかせてくれた蓮斗が、上目遣いであたしを見詰める。
あたしのドキドキは増す一方で体温が一度上がった感覚。
「ずっと俺の側にいて…陽葵?」
「いるよ…ずっとずっと側にいる…いたい」
蓮斗はあたしの隣に座り、腰を抱き寄せた。
あたしが蓮斗の肩に頭を乗っけると、それに応えてくれるみたいに頭を撫でてくれる。
蓮斗の手に…体温に…すごく安心するよ。
「これ…小さい時から憧れてたんでしょ?」
「憧れてた…。でも実際にやってもらうと恥ずかしいかもっ」
「俺も恥ずかしい」
「だけど蓮斗が王子様でよかった」
「かわいいことばっか言うな。…バーカ…」
蓮斗の顔を見ると、珍しく頬を赤く染めてる。
すっごいレア…!
照れてる蓮斗もカッコいい…ってゆうか、かわいい!

