ドキドキを抑えながら蓮斗の隣に並ぶと、頭をくしゃっと撫でられた。
この撫でられ方が好き。
「俺は陽葵がいいよって言うまで待つ」
「うん…」
「だから陽葵も焦んなよ。焦ってヤってもなんも気持ちよくないから」
「優しいね…蓮斗」
「別に~」
もっと蓮斗が大好きになるよ。
だから臆病なあたしをもう少しだけ待ってね。
空き教室の鍵を開けて中に入ると、蓮斗にぎゅっと抱きしめられ額にキスをされた。
「蓮斗…大好き」
「俺も陽葵のこと大好きだからな」
一緒にいる時間が増えるたびに、どんどん好きが募る。
楽しい文化祭になりそうかも。

