陽葵を抱きしめてぎゅーっと腕に力を込めた。
ん…陽葵から俺があげた香水の匂いがする。
「香水…つけてくれてんだ」
「うん。蓮斗がいなくて寂しい時は家の中でもつけてるよ」
「なんで、そんなにかわいいの」
「かわいくないっ…」
香水の心地よい匂いと、陽葵の暖かさで補習の疲れが飛んでく。
「陽葵…大好き。んーちょー好き!」
「恥ずかしいよ…」
「陽葵も言ってよ…?俺のこと好きって」
「…好きじゃない。大好き」
目を潤ませて真っ赤な顔で言う陽葵。
こんなにかわいい彼女が俺のって、すげー幸せ。
補習のおかげで最高の誕生日になった。