待たせて可哀想なことした…。


焦る俺とは別に、ニコッと笑いながら陽葵は俺の腕を引っ張り校舎裏へ連れてく。


「蓮斗!お誕生日おめでと!」


その言葉と同時にオシャレにラッピングされた箱と、かわいらしい小さい袋を俺にくれた。


「ありがとな」


箱の形からして多分、ネックレス。


陽葵がメンズ雑誌読んでた理由ってこれか!


あんなにたくさん調べて買ってくれたんだ。


「あのね、蓮斗!これ、料理部で作ったカップケーキだよ」

「プレゼント二つもらえんなら、補習頑張ってよかったわ俺」

「喜んでくれてよかった~」


ニコニコとかわいく笑う陽葵が、すごい大好きで…。


校舎裏だし…

誰もいないからいっか。