鬱になれる短編集

「わ、私、何でもするからさ。一人にしないで……」

懇願する口調で弱々しく言った。他の兵士に見つかっては今までと同じ扱いを受けると思ったのだろうか。
親友も男だ。
結局は苦い扱いを受けるというのに親友に救いを求めたのは、“される時”の人数が少ない方が良いと判断したからのようだ。

全く馬鹿な小娘だ。