鬱になれる短編集

廃墟の五階。
親友の隠れ家だ。同時に私と彼との憩いの場でもある。
親友は少女を連れ込んだ。彼が一人で闘い抜くと決めてから初めての来客だった。

廃墟と言ってもしっかり部屋はあるしキッチンもあった。狙撃には最適だった。

少女は床に座り込みガツガツ、と食料を貪る。親友は少女が食べ終わる前に襲い掛かった。