「眠いから少し寝させてくれないか」

土方が言う。

「はい。分かりました。」

二人は桜の樹のしたにやって来た。

「来年も再来年も見ましょうね」

土「あぁ…」

「私たちが結婚とかあるんですかね」

土「この戦いが終わったらな…」

「たのしみですね。」

土「そう…だな…」

「土方さん?」

土方が言葉を返さなくなった。
「死んじゃだめです…土方さん」

二人は桜に包まれていた。

この時は永遠のようで―‐

悲しくはかなかった。