五月十一日―‐

函館ので戦が始まった。

「かかれ―!」

突然、土方の横腹に激痛が走った。

土「うっ……」

「土方さんっ」

土「美桜、ここを離れるぞ」

「はい」

血だらけの体を支え森林に歩き出した。

少し美桜のちからを分けて進む。

野原にたどり着いた。そこには夜桜が広がっている。

土「綺麗だな…」

「はい…」

二人は少し見とれていた。


「来年も桜を見ましょうね」

「あぁ…」

土方の力がなくなってきているのがわかる。

土「お前を愛してる」

「離さないでください」

土「そのつもりだ」